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与偶人形作品集「フルケロイド FULLKELOID DOLLS」

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Yogu "Fullkeloid Dolls"
(TH ART Series -- ART BOOK)

発行:アトリエサード/発売:書苑新社
ISBN:978-4-88375-265-2
A5判・ハードカバー・68頁・税別2750円

アトリエサード直販で購入
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※予約に関して
Books.or.jp (各ネット書店へのリンクあり)

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両親より凄惨な虐待を受けながら育ち、中学のころ自ら精神科医院に赴き、
「分裂病(現在は「統合失調症」と呼ばれる)」との診断を受けながらも、
高校時代に球体関節人形に関心を持ち、独学で人形制作を始めた与偶。

凄みのあるその作品は、多くの人の心に強く突き刺さり、勇気を与えている。

待望の初作品集である本書は、
広げると横4倍にもなる口絵も2枚挿入し、
与偶の20年にわたる作家生活を総括する一冊です!

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いったい何が、この異様な手を作らせるのだろう。
自らの意思を持ち、這い回る蜘蛛のようなその手。
あるものは獲物を求めるかのように指を広げ、
あるものは自らの毒に苦悶し、のたうち回る。
見えない首を絞めるように指を広げるもの、
裏切り者を指弾するように虚空を指すもの。
手の姿をした魑魅魍魎、その眷属。

その手の持ち主はしばしば私たちの前に、傷つき、
病み衰えた姿で現れる。
浮き上がった鎖骨とあばら。
時として落ち窪み、あるいは抉り取られた眼。
顔に、胸に走る深々とした傷。
緊張に引き攣った全身の筋肉、激情のままに逆立ちさえする髪。
蒼ざめたその顔だちは、しばしば道化のような隈取りに彩られ、
血の涙を流している。

作家は自ら産み落としたこの人形たちを鉄の鎖で縛り上げ、
ベルベットの箱に封印し、その手足を斬り落とし、萎えさせる。
まるで人形がそこから這い出し、襲ってくるのを恐れるように。
これは果たして人形なのか。
いや、それは人形の姿をとった、呪いそのものの姿ではないのか。

そう思う人がいても不思議ではない。
それもそのはず、与偶(よぐ)というこの作家は、
自らの腕を彫刻刀で切り刻み、
そこから流れ出す血液を、人形の裏側に塗り込めているのだ。
彼女は人形を拷問にかけるかのように攻め苛み、時として叩き壊し、
それでも生き永らえたものだけを作品として提示する。
与偶にとっての人形とは、そうした呪いの洗礼を経た生け贄なのだ。
――樋口ヒロユキ/解説より

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★出版記念展 2017/8/8(火)〜20(日)
 東京・銀座 ヴァニラ画廊にて[→詳細]
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★与偶(よぐ)
 1982年1月5日、岐阜県土岐市に生まれる。先天性の遺伝的疾患(漏斗胸、全身の蒙古斑、幻覚幻聴障害)を持ち、幼児期より日常的に両親から凄惨極まる身体的虐待、性的虐待、心理的虐待を受けながら育つ。1994年4月より父親の一存で愛知県のミッション系私立中学に進学。この時期から精神的な限界を自覚、自ら精神科医院に赴き「分裂病(現在は「統合失調症」と呼ばれる)」と診断を受け、通院治療を開始。
 ミッション系私立高校進学後より、球体関節人形に関心を持ち、独学で人形制作を開始する。2000年3月、高校卒業後からはアルバイトの傍ら、自室で人形制作に打ち込む。名古屋在住の人形作家・神楽氏主催の教室の同人となってグループ展などに作品出品を開始。2001年、漫画原作者・大塚英志氏よりの依頼を受け、同氏制作のCD『ロリータの温度』ヴィジュアルのための人形を制作。2002年末、「季刊エス」創刊号に作品紹介とロングインビューが掲載され、反響をよぶ。それを受け、翌2003年、「季刊エス」第2号より『人形供養』を連載開始。同年4月、京都の昔人形青山/K1ドヲルにて初めての個展を開催。
 成人となっても両親からの虐待は治まるどころか熾烈を極め、生命の危険を感じたために同年初夏、実家から家出。東京に移住する。両親から逃れたその後も、重度の精神病との長期に渡る闘病の他、さまざまな疾患の連鎖によって入退院を繰り返す(現在も継続通院治療中)。
 2010年夏、「TH」第43号より『辛しみと優しみ』を連載開始。2017年夏、初作品集を刊行、東京のヴァニラ画廊にて13年ぶりの個展を開催。

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